農薬や化学肥料に頼らない自然に寄り添った野菜と、こだわりの食品を量り売りしているお店が上目黒にあると聞き買い物に行ってみました。

お客さんにお話を伺いました。
「野菜が皮も根っこも葉も全部安心して食べることができ、捨てる部分がありません。必要な分だけ量り売りで買えるので、新鮮でおいしく食べ残しが出ません。環境のためできるだけごみを出さないことやプラスチックを使わないようにしたいですが、無理なく楽しく続けています。」
つるで編んだかごの中には、買った野菜などを包むための新聞紙、てぬぐいなどを入れて買い物に来るそうです。
このお店「siki」は、「ごみを出さない仕組み」を考え「ゼロウェイスト」に挑戦しています。
今年の4月にオープンしました。
店内には手作りのお惣菜もあります。
容器持参の方には50円引き、容器がない方には再利用できるろう引きの紙袋に入れてくれます。「この袋は冷蔵庫に野菜を保管する際などに再利用してくださいねとご案内しています。」と店主の池田さん。
また、仕入れているパンは試験的に大袋で仕入れて個包装の紙包みにして販売し、購入後に乾燥しがちなパンを美味しく食べる方法を購入者一人一人に伝え、SNSで知らせたりと日々工夫されています。

今日のお惣菜。お弁当箱と瓶に入れてもらいました。お店の野菜で作っているので、野菜の販売ロスがでません。野菜の葉くずは、コンポストで堆肥にしているそうです。

こだわりの塩や砂糖、乾物なども量り売り。家で詰め替えずそのまま使います。

保存瓶や蜜蝋ラップ、木のお弁当箱、棕櫚のたわしなどプラスチックに頼らない生活用品もあります。

洗濯にも台所にも使える環境にやさしい洗剤。持参の瓶に量り売りで入れてもらいました。
「自然環境に負荷をかけると、結局は自分に返ってきます。『Think globally, Act locally(地球規模で考え、足元から行動せよ)』という考え方があります。まずは自分たちの生活から変えていこうと思いお店をしています。ちょっとした工夫を継続することが大切ですね。」
気さくな池田さんに野菜の料理法を聞いているお客さん、マイ卵パックをリュックに入れてお買い物に来たお客さん、お弁当容器持参の常連さん、自然な姿がとても印象的でした。

野菜は新聞紙や農家から届くビニール袋を再利用して包んでくれます。持参した蜜蝋ラップも小分けに役立ちます。
記事:海江田 佳子(かいえだ けいこ)
栄養士、食育インストラクター、
健康管理士、エコ・クッキングナビゲーター


都会にいながらもごみを出さないゼロウェイストの生活ができる・・・そんな可能性にあふれた楽しいお買い物となりました。そして今回のお買い物のごみはゼロでした!
siki
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