
花見客でにぎわう中目黒でエコステーションを開設

お花見の名所である目黒川には、毎年多くの花見客が訪れます。新聞報道によれば、シーズン中の来訪者は300万人にのぼると言われています。中でも特に多くの人でにぎわうのが中目黒駅周辺です。
来訪者の増加に伴い課題となるのがごみの問題です。川沿いにはポイ捨てされたごみやペットボトル、空き缶などが散乱し、地域住民を悩ませてきました。
「桜の美しさに負けない街にしたい」という思いから、地域の住民や企業、飲食店が連携し、月に2回の清掃活動を続ける「中目黒村美化委員会」では、2017年からごみと資源を分別回収する「エコステーション」をお花見シーズンに開設しています。
今年のお花見シーズンには、多くの来訪者が見込まれる週末(3月28日~29日、4月4日~5日)に、川沿い6か所にエコステーションを設置。4日間で約650kgのごみと資源を回収しています。
同委員会の中心メンバーである道城征央さんは、関係機関と連携し、回収物の資源化に取り組みました。
「ビン、缶、ペットボトルは、今年は飲料メーカーが回収してくれることになりました。私たちが集積していた場所からメーカーの回収拠点までは距離があり、リヤカーで運ばなければならず大変でしたが、資源の有効活用につなげることができました」
フナイリバのごみをゼロに!「ナカメサーキュラーチャレンジ2026」



目黒川沿いの舟入場には、花見シーズンに多くのキッチンカーが出店します。(一社)ナカメエリアマネジメントは「フナイリバヒロバで排出されるごみをゼロにする」という目標を掲げ、「ナカメサーキュラーチャレンジ2026」を開催。3月27日~4月5日まで、フナイリバヒロバに「環境コンビニ」を設置しました。
「環境コンビニ」は、キッチンカー利用者から出る紙ごみや生ごみの堆肥化を中心に、リユースカップの回収、ペットボトル・缶・ビンの資源回収、割りばしの回収(家具へアップサイクル)、さらには燃やすごみの回収まで行う取り組みです。“環境に関する便利どころ”として、まちのコンビニのように多様な機能をワンストップで提供しています。期間中の運営は地元のボランティア団体のナカメサステナ部が担当し、150名近いボランティアが参加しました。
企画した(一社)環境教育普及推進フォーラムの町田聡さんによると、期間中には紙皿約500枚のほか、16kg以上の生ごみを堆肥にしました。この堆肥は近隣の公園で活用する予定で、ごみを資源に変えて地域内で循環させる活動につなげています。
リユースカップの活用で、使い捨てを減らす

昨年から始まった「ナカメサーキュラーチャレンジ」では、出店するすべてのキッチンカーで飲み物をリユースカップで提供しています。利用者は注文時にデポジットとして500円を支払い、カップを返却すると返金される仕組みです。導入期間中に約3,000杯がリユースカップで提供され、使い捨てカップの削減につながりました。
使い捨てを前提としない仕組みづくりを目指す「ナカメサーキュラーチャレンジ」は、来年のお花見シーズンにも実施される予定です。花見の賑わいの中で広がるごみの減量、資源化の取り組みは、区民や花見客の意識や行動を変え、まち全体の循環へとつながっていくことが期待されます。
(参考)
・中目黒村美化委員会 https://blueshipjapan.com/crew/nakamebika/
・ナカメサーキュラーチャレンジ2026 https://nakame.org/news/663
・(一社)環境教育普及推進フォーラム https://eepf.or.jp/
・高速分解促進剤greevy https://www.wead-inc.com/greevy
・Megloo(メグル)https://megloo.jp/
