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私の一生モノ!⑪ 「腕時計」

私の一生ものは父から譲り受けた腕時計です。高校生の時に父にせがんで貰ったSEIKOの金張りで薄型の手巻き式腕時計です。私が生まれる前に父が購入した物なので、当時ですでに15年程使っていたはずです。現在のようにファッションに合わせて気軽にいくつも腕時計を持つような時代ではなく、大事に手入れをしながら使ってきた物だったと思います。高校生になり身なりに気を使い始めていた私は、中学入学祝いで貰ったデジタル時計ではなく父が身に着けていた金色で皮ベルトの時計が気になっていました。父からは機械式の手巻き時計はデジタル時計のように電池を入れ替えるだけではなく、定期的に時計屋さんでメンテナンスが必要で、それが出来るなら譲ると言われました。

 

その後、自分でも何本か腕時計を購入して譲り受けた時計を何年も使わなかった時期もありますが、年齢を重ねて再び使おうと思ったときにメンテナンスをする時計屋さんが見当たらないことに気づきました。SEIKOでは古い時計のメンテナンスは部品がないと受け付けてもらえず、途方に暮れていたところ、十数年前偶然ある駅の商店街で個人経営の時計店を見つけました。以来、その店で二回メンテナンスを受けました。数年前にそろそろメンテナンスをしようと訪れたところ、店はなくなっていました。店主が高齢なため廃業したようです。今もメンテナンスが必要な状態ですが恐る恐る使っています。五十年以上前に製造された時計ですが、今後もメンテナンスをしてくれる時計店を見つけ、手入れをしながら使い続けたいと思います。

 

あなろぐ好き