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現実に起こっている海洋汚染を知ってほしい

環境ドキュメンタリー映画『プラスチックの海』

私たちの周囲を見回すと、ペットボトルや食品の包装容器、レジ袋など、使い捨てのプラスチックがあふれています。日本は、1人当たり年間32kgものプラスチックをごみにしています。その量はアメリカに次いで世界第2位(ワースト2位)。私自身、プラスチック製品をできるだけ使わないように心掛けていても、毎日のように出るプラごみをため息をつきながら捨てています。

捨てられ放置された大量のプラスチックはやがて海へ運ばれます。自然に還ることがないプラスチックは海にたまり続けています。大半は海底に沈み、海面や海中を漂うものは、5㎜以下の破片に砕け「マイクロプラスチック」と呼ばれる細かい粒となります。マイクロプラスチックは小さいことであらゆる海洋生物が、直接的、間接的に餌とともに飲み込み、人間まで至る食物連鎖に組み込まれていきます。私たちが便利に暮らすことが海を汚し、海洋生物から人間まで及ぶ悪影響の連鎖をつくっているのかもしれません。

 

11月から公開されるドキュメンタリー映画『プラスチックの海』は、世界各地でプラスチックの行方を丹念に追った話題作です。これまで、17カ国語に翻訳され、世界70カ国以上で上映、短縮版は国連総会でプレミア上映されています。人間が作り出したプラスチックにより、今、海の中で何が起こっているのかを知るために、ぜひ、見ようと思います。


(映画紹介)

『プラスチックの海』は、クジラに魅せられたジャーナリストのクレイグ・リーソンが海に潜り、想像を絶する量のプラスチックが浮かんでいるのを目の当たりにしたことをきっかけに、海洋学者や環境活動家、ジャーナリストたちとともに、プラスチックの影響を調査・撮影したドキュメンタリー映画。

子供の頃からクジラに憧れ、海と親しんできたグレイグ・リーソン監督
子供の頃からクジラに憧れ、海と親しんできたグレイグ・リーソン監督
太平洋の中心部には多くのごみが流れ着くホットスポットがある
太平洋の中心部には多くのごみが流れ着くホットスポットがある

南の島の海岸に流れ着き 、自然に還らないプラスチックごみが溜まり続ける
南の島の海岸に流れ着き 、自然に還らないプラスチックごみが溜まり続ける
プラスチック片がお腹に詰まり、命を落とした海鳥
プラスチック片がお腹に詰まり、命を落とした海鳥

映画『プラスチックの海』

監督:クレイグ・リーソン

原題:A PLASTIC OCEAN

100分/イギリス・香港/2016年

配給:ユナイテッドピープル

上映:11月13日より「アップリンク渋谷・吉祥寺」ほか

https://unitedpeople.jp/plasticocean/