· 

お昼のさば缶から見えたこと

実践わたし流!! 投稿者:阿多田海蔵さん

 

毎日出勤していた時の昼ごはんは、職場の食堂にて、塩さば(もしくはさばの味噌煮)、冷ややっこ、豚汁、ごはんというパターンがよくありました。コロナ禍で在宅勤務が多くなり、前の日の残りモノがないときは、限られたランチタイムに便利なのが、缶詰。青魚はからだに良いらしいし、その缶詰を防災用にも食べながら備えるローリングストックをしておくといい。などと考えて同じ店舗でさば缶を買ったとき、ふと思ったことがあります。

 

 <購入した2缶>


さば味噌煮  さば(日本産) 150g 税込み 106円

国産さば 製造場所はベトナム
国産さば 製造場所はベトナム

サバオリーブオイル さば(日本)  150g 223円 税込み

国産さば 製造場所は日本
国産さば 製造場所は日本

どちらも缶の大きさはほぼ同じなのに値段は2倍の差。

2つの缶詰の大きな違いは、味噌煮とオリーブオイルと味の違いもありますが、どこで製造しているかです。さばが採れたのはどちらも国内、しかし缶詰の製造場所は、それぞれ国内とベトナムでした。 

 

安い方が外国で製造?表示が間違えていないのか、自分の理解力が足りないのか、缶に書かれている窓口に電話で確認をしてみました。

 


ベトナム製造とある方は、<日本でとれたさば(冷凍)→ベトナム(加工)→船便で日本へ>この工程を経てこの値段です。

 

自分のカラダの健康と家計にはありがたい缶詰で、フェアトレードが行われ、現地の産業を産出しているのであれば、Win-Winです。

一方で、冷凍、輸送、そしてまた輸送、これらにかかるフードマイレージ(※)が気になります。しかし、船便での輸送は航空機や長距離トラックから比べてCO2排出量は少ない・・・。さばが水揚げされて、輸送、加工、店に出て、消費され、容器がリサイクルされるまでのCO2排出量を考える必要もありそうですが、参考になる情報(カーボンフットプリントなど)が商品に表示されるようになるのはまだ先になりそう。ほかにもCO2排出量の環境負荷だけでなく、生産者や自然環境など、広い視野で考えることがSDGsのためには必要なのでしょう。

 


 で、食べてみました。どちらも おいしい 午後の仕事も能率アップ(かな)。

 

※食料の輸送量に輸送距離を掛けた値で、食料の輸送による二酸化炭素の排出が環境に及ぼす負荷の程度を表す指標。フードマイレージは輸送手段によるCO2排出量の違いが反映されていないことや、輸送面に限定された指標であることから、CO2排出量の見える化のため、生産から流通、維持管理、廃棄面までより包括的にとらえたカーボンフットプリントを指標にする動きもあるそうです。