· 

地球環境をアートの視点で考える

実践わたし流!! 投稿者:SHIBATA

 

 

 六本木ヒルズにある森美術館で「私たちのエコロジー 地球という惑星を生きるために」が開催されています。気候変動などの環境危機は世界共通の差し迫った課題であり、アートの世界でも重要なテーマとなっているそう。国内外のアーティスト34人の作品により、地球環境が誰のものなのか、人間中心主義的な視点だけでなく、大局的な視点から地球上の多様な生態系を考えることを促すものとのこと。アートで地球環境を感じることができるのではないかと思い、行ってきました。

 

展覧会はエコロジーをテーマにしていることから、展示についても環境負荷を低減する取り組みをしていました。重量の重い作品を海外から輸送するエネルギーを減らすためアーティスト本人が来日して国内で制作した作品や、身近な素材を再利用した作品も多く出展されています。また、会場の壁面のボードは前回の展覧会で使用したものを再利用したり、リサイクル可能な石膏ボードを使用したりしていました。

 

 

 

 

 

 

スウェーデンのアーティスト、ニナ・カネルの作品。《マッスル・メモリー(5トン)》2023年


 

最も印象的だった展示は、床一面に5トンものホタテ貝の貝殻を敷き詰めた作品です。その上を歩くと「バリバリ」と音を立てて貝殻がつぶれていきます。展覧会終了後は踏みつぶされた貝殻をセメントの原料として再利用する予定とのことです。

ホタテ貝の貝殻は大量廃棄が問題になっています。建材にリサイクルするのはよいことの一方で、建材として使える状態にするためには洗浄や焼成が必要で大量のエネルギーが消費されます。環境に関わる問題は複雑に絡み合うことを実感させられます。

 

展示には映像作品も複数あり、すべてを見終わると2時間半が経っていました。その間、地球について人のかかわりについて、多様な視点で考えさせられました。

 

■この展覧会は3月31日まで開催されています。

https://www.mori.art.museum/jp/