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生ごみから堆肥へ ~こまばリボンクラブを訪ねて~

家庭菜園をはじめて2年目、土づくりの大切さを実感し、今年は昨年の土に堆肥「こまばみどり」を混ぜたところ、野菜が元気に大きく成長しています。
「こまばみどり」は、家庭から出た生ごみを駒場地区で活動している「こまばリボンクラブ」が完熟堆肥にしたものです。

 

食生活アドバイザーの活動の中で、日々台所から生ごみが出ます。なんとか生ごみを減らしたいという思いもあり、「こまばリボンクラブ」さんにお話を伺いにました。

生ごみが堆肥になるまで

「4人家族で生ごみが、2週間分で約10キロ出たとすると、各家庭での予備発酵で半分の5キロになります(写真①)。機械での一次発酵(写真③)、切り返しの二次発酵(写真④)を経て約2キロの堆肥にまで減り、土に堆肥として活用できます。」

「このようにして年間約500キロの堆肥を作っています。生ごみを燃やすごみとして出していたら、収集→焼却→埋め立てなど多くの手間とエネルギーを使うことになります。」

と、代表の倉持さんに説明していただきながら、作業の見学です。

①各家庭で毎日、生ごみを種菌(一次発酵済みの堆肥・おが粉・米ぬか)に混ぜ入れ、予備発酵させてきます。おが粉は材木屋さんから譲っていただき、米ぬかはお米屋さんから購入されているそうです。   
①各家庭で毎日、生ごみを種菌(一次発酵済みの堆肥・おが粉・米ぬか)に混ぜ入れ、予備発酵させてきます。おが粉は材木屋さんから譲っていただき、米ぬかはお米屋さんから購入されているそうです。   
②生ごみを予備発酵させ持ち寄ったものを計量
②生ごみを予備発酵させ持ち寄ったものを計量
③これをおが粉とともに発酵処理機に投入します。この発酵処理機は加熱するものではなく、撹拌のみで高温になり、発酵を促進させるという仕組みです。  
③これをおが粉とともに発酵処理機に投入します。この発酵処理機は加熱するものではなく、撹拌のみで高温になり、発酵を促進させるという仕組みです。  

④機械を回している間、ヤードで二次発酵の天地返し
④機械を回している間、ヤードで二次発酵の天地返し
⑤76℃になったら取り出します。(約1~2時間)
⑤76℃になったら取り出します。(約1~2時間)
⑥各家庭で生ごみを混ぜるための持ち帰りセット。残りはヤードに入れてすき返しを行います。    
⑥各家庭で生ごみを混ぜるための持ち帰りセット。残りはヤードに入れてすき返しを行います。    

子どもたちに体験してほしい!

 「こまばリボンクラブ」の堆肥づくりの活動は、地域や幼稚園、学校の環境学習として多くの子どもたちにも体験されてきました。学校の堆肥のヤードにカブトムシが住みつき子どもたちが大喜びということもあったそうです。こどもの頃の体験はいつか何かに結びつく可能性を秘めているので、ぜひこの循環の小さな宇宙を体験してほしいと思いました。

 

また、できた堆肥は、目黒区内のお祭りなどで配布し、公園内の菜園や花壇にも活用されているそうです。この堆肥で街に元気な花と緑がいっぱい育つ、素敵な循環です。


体も土も同じ!?

元気な土に、元気な野菜が育つ、それを食べて人も元気になり、その野菜くずでまた良い堆肥をつくる。

体の健康には発酵食品をとり体に良い食事をとり、腸内細菌を育てることをモットーに料理をしています。体をあたためることで腸内細菌も活発に育ちます。堆肥の発酵には温度を上げることが大切です。循環すること、菌が働いてること、体づくりも土づくりも大切なことは同じなんだなと思いました。


 

年間約1800㎏の生ごみを堆肥にして地域に緑を育む活動は持続可能な取組です。メンバーの皆さんは「自然の中での皆と活動するのが楽しい」と和気あいあいと話されていました。

ぜひ活動に参加したい方、見学したい方は目黒区環境保全課環境計画係(電話03-5722-9357)にご連絡くださいとのことでした。


 

「こまばみどり」は目黒区エコプラザリサイクルショップで販売しています 500g  100円(外税)

 

 


記事:海江田 佳子(かいえだ けいこ)           

(栄養士、食育インストラクター、健康管理士、エコ・クッキングナビゲーター)