
1月23日、自由が丘で、環境や社会に配慮した持続可能な社会につながる商品を扱う店舗の方々を招いたトークイベントを開催しました。登壇いただいた4名はいずれも「めぐろスマートライフ」で取材したご縁のある皆さまで、日々の仕事を通して感じる思いや取り組み、そして自由が丘の街への視点を共有しました。
タイムレスな心地よさ。長く愛せる雑貨との出会い


家具やキッチンウエアを扱う「TIMELESS COMFORT」の高橋麻子さんは、「ブランドを長く続けることもサステナビリティに通じるのではないか」と考えています。自由が丘店は1995年のオープン以来、時代のニーズに合わせて心地よさを追求しつつ、環境にも暮らしにも優しい商品を選び続けてきました。
同店で扱う菱三陶園の「再生陶器」は、破損した陶器を再び原料として活用したもの。難しい技術に挑み、資源を“捨てる”のではなく“蘇らせる”姿勢は、まさにサステナブルそのものです。「私たちは作り手とお客様をつなぐ存在として、より良い暮らしの選択肢を提示し続けることで、社会を変える小さな力になりたい」と高橋さんは話します。
コーヒーで、街と暮らしを豊かにする


「めぐろスマートライフ」で「ONIBUS COFFEE」を取材したのは2021年。当時は国内4店舗でしたが、現在では国内外に13店舗を広げながらも、サステナブルな店舗運営を一貫して続けています。
2022年にオープンした自由が丘店は循環をテーマに、カウンター素材に間伐材を使用。スタッフ自ら山に入り、森林の再生につながる間伐作業にも参加しています。店内にはコンポストも設置され、コーヒーカスや果物の皮を堆肥化して東京の有機農家へ提供。育てられた野菜は再び店舗で使用され、循環の仕組みを実現しています。
代表の坂尾篤史さんは、「コーヒーは生産者と消費者をつなぐ場所。気候変動や労働問題などコーヒーを取り巻く課題を、消費国である私たちも一緒に解決していく責任があると感じています」と語りました。
エシカル消費のきっかけの場所


「MY CHOICE MY LIFE」には、歌手のMISIAさんがセレクトしたエシカルな商品が並びます。貧困や環境、紛争、生物多様性など、一見異なる問題が実はつながっているという視点を大切にし、これらの課題を学ぶことがよりよい社会につながっていく。そんな循環を育んでいます。
店長の門間陽奈里さんは、「選ぶときに“カワイイから”という理由に、もう一つ思いを添えることがエシカル消費の第一歩」と話します。店内の商品には、それぞれ環境や社会に配慮した背景があり、「今だけよければいいではなく、未来の人たちも同じように暮らせるように」という思いで選ばれています。小さな一歩でも、自分にできるサステナブルを積み重ねていくことの大切さを伝えています。
暮らしの中で、環境や社会を変えていこう


1995年にオーガニックコットン製品を扱う「メイド・イン・アース」をオープンした前田剛さんは、コットン生産による農薬問題や生産者の健康被害を知ったことをきっかけに、環境負荷が少なく肌にも優しいオーガニックコットン製品の提供を始めました。
「当時はサステナブルやエシカルという言葉は一般的ではありませんでしたが、今では重要な視点として広く共有されるようになりました。ものを選ぶとき、価格や好みに加えて環境に負荷を与えていないか。生産者が笑顔でいられるかを考えることがエシカル消費につながります」と前田さんは語ります。
自由が丘がサステナブルな街であり続けるために


後半のパネルディスカッションには、4名に加えて自由が丘商店街振興組合の中山雄次郎さんも登壇。「サステナブルを広める鍵」や「10年後の自由が丘」などをテーマに議論しました。
中山さんは「再開発が進む中でも、画一的で味気ない街にはしない」と強調します。「コンクリートの建物が増えても、植栽には花が咲き、生態系に良い植物を選ぶ。手間のかかる植栽をあえて取り入れることで、人の関わりや温かさのある街を守りたい。丘ばちプロジェクトのミツバチが舞う、サステナブルな街を未来へつないでいきたい」と締めくくりました。
参加者からは、「普段利用するお店のオーナーが、環境配慮を考慮しつつ将来的なビジョンをもって行動していることに感激した」「サステナビリティについて考え実行している店が自由が丘にあることに希望が持てる」「小さな一歩でも行動に移したいと思えた」などの声が寄せられました。
めぐろスマートライフをきっかけに開催した本イベントは、参加者とともにサステナブルな暮らしを考える機会となり、「明日から少しやってみよう」と思える気づきの場となりました。
