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ローリングストック法とフードバンクのすすめ

食品ロス1

「大災害が起きて流通がストップしてしまった。買い置きしておいた食品を食べようとしたらすべて消費期限切れだった」
こんな事態を避けるためにお勧めしたいのが、食べながら備えるローリングストック法です。例えば、月に1度、備蓄した1食分を食べて、消費した1食分を新しく買い足します。仮に1日2食として5日分を備蓄しているとすると、10ヶ月で中身がすべて入れ替わります。

つまり、長期保存用の特別な食品でなくても、消費期限が1年程度の食品を備蓄すればよいことになります。“備蓄→消費→補充”と繰り返す方法をとれば、ゴミを出さずに済み、いつもの食材から選ぶこともでき、無駄な出費を抑えることもできます。

「非常時に備えてたくさんまとめ買いしておいた食品が、もうすぐ消費期限切れ。一度に食べきれないし、どうしよう……」

食品ロス2

そんなときは、周りのお知り合いと一緒に”フードドライブ”をしてみてはいかがでしょうか。これは、家庭で余っている食品を学校や職場などに持ち寄り、地域の福祉団体や施設、フードバンクに寄付をする活動です。厚生労働省の国民生活基礎調査によれば、平成28年の日本の子どもの相対的貧困率は13.9%、家でご飯を食べることができない子ども達に食事を提供している団体もあるようです。

 

私達がいただく食べものは、生産・流通・販売、そして廃棄に至るまでたくさんのエネルギーを使っています。食べものを無駄にしないことは、エネルギーを無駄に使わないことにもなります。地球の恵みに感謝しながら、みんなで美味しくいただいていきたいですね。

≪豆知識≫

・食品ロス

日本で破棄される食品の量は、年間2,759万トン。まだ食べられるのに捨てられてしまう”食品ロス”は年間643万トンで、そのうち約半分は家庭から排出されている。(平成28年度推計、農林水産省)

 

・消費期限と賞味期限

消費期限とは、食べても安全な期限のことです。賞味期限とは、おいしく食べられる期限です。

 

・備蓄のすすめ

普段家で食事をしない方も、クラッカーや水、野菜ジュース、お餅やのり、梅干や味噌くらいあると心強いですね。何を用意すればよいかを詳しく知りたい方は、目黒区公式ホームページ「今日からスタート!備蓄のすすめ」をご覧ください。