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食の新たな選択肢『大豆ミート』

大豆ミート(代替肉)は、大豆などの植物からタンパク質を取り出し、繊維状や粒状にして肉に近い食感に仕上げた食品素材です。地球環境の持続可能性を考えると、タンパク質の新たな選択肢である大豆ミートを積極的に食生活に取り入れたいもの。

 

私もそう思い、数年前にビーガンフードのレストランで大豆ミートメニューにチャレンジしたところ、おいしくない……。ネットで乾燥した大豆ミートの材料が売られているものの、どう調理したらいいのか分からない。取り入れたいと思いつつ、ハードルの高い食材でした。

伊藤ハムの「大豆ミートの肉だんご」

味、食感とも豚肉の肉だんごと変わらないのに低コレステロール

 

そんなある日、スーパーのお肉コーナーで、大豆ミートを原料とした伊藤ハムの「まるでお肉!」を見つけました。お値段もお手頃だったことから、ラインアップの一つにあった肉だんごを購入し食べたところ、お肉と変わらないのにびっくり。大豆ミートと言わずに夕食に出したところ、夫は気づかずに食べていました(笑)。


 

伊藤ハムが大豆ミート製品の販売を開始したのは2020年3月。発売直後から順調に売れているという。目黒区三田にある、企画開発を担当したマーケティング部所属の大田恵さんに、発売の経緯、好調の理由を聞いてみました。

 

「大豆ミート製品を販売する背景は、世界的に人口が増加する中、限られた資源の中でどう食品を提供していくか。食品メーカーができる社会課題の解決の一助として手掛けることにしました」

とはいえ、大豆ミート製品の開発は苦労の連続。何種類もの大豆ミートを組み合わせて肉の食感を再現し、伊藤ハムが得意とする味付け技術を生かし、おいしくすることにこだわったという。

「難しかったのは、低コレステロールでありながらおいしくすることです。商品のラインアップにはメンチカツやハムカツなどの揚げ物もあります。揚げ物を食べた時の満足感はそのままに、使用する材料を工夫して低コレステロールを実現しました。パッケージも一般の方が買いやすいように、おいしさをアピールすることにこだわりました」

 

大豆ミートをこれまで買ったことがない、どう食べたらいいのか分からないという方、肉、魚に次ぐ第3のたんぱく質として注目を集めていることから、お手軽に食べられる大豆ミート製品が次々と発売されています。ぜひ、一度お試しください。

伊藤ハム(株)大田恵さん

まるでお肉!の大豆ミートシリーズ

発売当初は8種類だったのが、リニューアルを経て、現在はハンバーグ、メンチカツ、ハムカツ、サラダチキン、ナゲット、からあげ、ジャーキー、など14品目を発売中


伊藤ハム まるでお肉!大豆ミートシリーズ https://www.itoham.co.jp/product/product/serieslist.html?catid=248(外部リンク)