約半世紀ぶりの2026年に「指定野菜」に加わることになると話題のブロッコリー。頭頂部のつぼみだけでなく、茎や皮、葉の部分にもビタミンCやカロテンなど栄養も豊富です。くせもなく食べやすいので、余すことなく使ってみましょう。茎や皮を利用したレシピを紹介します。ブロッコリーの一つ一つの部位が持つ価値や魅力を知ることで、日常の食卓がもっと豊かに、そしてサステナブルになります。
※指定野菜とは?
消費量が多い野菜や多くなることが見込まれる野菜です。野菜の値段を安定させて、みんながいつでも野菜を食べられるように指定しています。(2024年時点の)指定野菜は、キャベツ、きゅうり、さといも、だいこん、トマト、なす、にんじん、ねぎ、はくさい、ピーマン、レタス、たまねぎ、ジャガイモ、ほうれんそうの14品目です。(出典:農林水産省HP)
【ブロッコリーのピクルスレリッシュ】
レリッシュは、みじん切状にしたピクルスのことです。ハンバーガーやホットドック、ソテーした魚や肉の付け合わせにしたり、ドレッシングやタルタルソースの材料にもなり、酢漬けのため日持ちするのでとても便利です。
【材料】
■ピクルス液の材料■
・酢・・・50ml
・水・・・25ml
・砂糖・・・大さじ1
・塩・・・小さじ1/2
・赤唐辛子・・・1/4本
■漬込む材料■
・ブロッコリーの茎と皮・・・40g
・ローリエ・・・1枚
・赤・黄パプリカ・・・15g
・レモン・・・1切れ
【作り方】
① ピクルス液のすべての材料を小鍋に入れ、30秒ほど煮立たせます。
② ブロッコリーの茎と皮、パプリカをみじん切りにします。
③ ②とレモンを保存瓶に入れ、①を熱いうちに注ぎ入れ漬け込みます。
【ピクルスレリッシュを使った豚肉のピンチョス】
【材料】
・豚肉・・・200g
・塩・こしょう・・・適量
・オリーブオイル・・・少々
・茹でたブロッコリーの葉・・・5~6枚
【作り方】
① 豚肉を一口大のサイコロ状に切って、塩・こしょうをしておきます。
② フライパンにオリーブオイルを熱し、中火で➀をソテーします。
③ 焼きあがったら、茹でたブロッコリーの葉をお皿に敷いて、ソテーした肉を盛り、レリッシュをのせ、つま楊枝を刺して出来上がりです。
【ブロッコリーのゼリー寄せ】
【材料】
・ブロッコリーの房・・・100g
・ブロッコリーの茎・・・80g
・アスパラガス・・・60g
・茹で黒豆・・・大さじ2
・パプリカ・・・20g
・椎茸 ・・・2枚
(コンソメ液)
・水 300ml
・コンソメ 1個
・アガー 5g
【作り方】
① ブロッコリーの茎と小房、アスパラガス、椎茸、パプリカの順に沸騰したお湯でサッと茹でます。
② ブロッコリーの茎は1㎝角のサイコロに、椎茸、パプリカは1㎝幅に切ります。
③ 鍋に水とコンソメとアガーを入れ、沸騰させ軽く冷ましておきます。
④ ガラス容器(500ml)に茹でた野菜と黒豆を敷きつめ、➂を流し入れ、冷やして固めます。
⑤ 型から外すときは、はじを軽くスプーンなどで押さえると取り出しやすいです。
※お好みでソースを添えましょう
今回のソース:コチジャン 大さじ1
マヨネーズ 大さじ2
次にブロッコリーを手にする際は、これまで知らなかったその可能性を思い浮かべながら、ぜひ新しいレシピや活用法に挑戦してみてください。そして、その驚きの美味しさを、家族や友人と共有する瞬間を楽しんでくださいね。
《レシピの提供》
ecoライフライター海江田 佳子(かいえだ けいこ)
栄養士・食育インストラクター―・健康管理士・エコ・クッキングナビゲーター