今年も春が短く、あっという間に暑い季節がやってきました。また暑く長い夏がやってくると思うとうんざりするとともに、温暖化の進行が感じられとても不安になります。
ある日、駒沢通りで「遮熱性舗装」などの路面改修工事実施のお知らせという表示板を見つけました。
東京都はヒートアイランド現象(※1)緩和のため都心部地域で都道の路面温度の上昇を抑制する遮熱性舗装を路面補修工事に併せて実施しているそうです。
※1都市部が周辺に比べて気温が高くなる現象。建物や舗装が増え、自然の地面が減り、人間活動の排熱も増えることで、気温が上昇し、周囲から突出した熱の島の様にみえる。

遮熱性塗装については前にも取材(※2)しましたが、アスファルト舗装表面に遮熱材を塗布することにより、熱が反射して路面と舗装内部に蓄熱される熱量を減らし、路面温度が5~10℃低く抑えられるというものです。
※2めぐろスマートライフ「都市を熱から守る!遮熱性塗装」2020/02/06掲載
最近、目黒区内の「区道」でもこの塗装がかなり見受けられるようになったので、区道を管理する目黒区役所の担当部署である「みどり土木政策課」を訪ねて話を伺ってきました。

目黒区は令和4年2月に「2050年ゼロカーボンシティの実現」に向けたさまざまな取組を推進していくことを表明しました。
これに基づき令和5年3月に改定した「目黒区環境基本計画」に「目黒区地球温暖化対策実行計画」を盛り込み、ゼロカーボンシティの実現に向けた具体的な計画を策定しました。
この計画に基づき、気候変動に伴う影響への備えとして「ヒートアイランド現象抑制、環境配慮型の道路整備」の対策として、気温低減効果をもたらす舗装(遮熱性舗装・保水性舗装)を進めています。


令和6年度までに12,698平方メートルの環境配慮型の道路整備を実施し、令和8年度には遮熱性舗装を1,000平方メートル実施する予定です。なお、遮熱性塗装はその性質上、直射日光が当たる広めの道で舗装状態が良い場所から順次選ばれるとか。令和8年度には大鳥中学校前の区道で実施される計画です。
目黒区や東京都により遮熱性舗装が実施されている場所を地図上に示しました。街を歩く際にちょっと足元の色に目を向けてみてください。 この舗装により気温の上昇が少しでも抑えられるとともに、熱中症などの対策にも効果が期待されますね!

